ペットショップのジャンガリアンのケースには、グレーの体に背中の黒い線が入った子、真っ白に近い子、クリーム色の子、青みがかった灰色の子が並んでいることがあります。
見た目はばらばらでも、どれも同じジャンガリアンハムスターです。
ジャンガリアンは国内でもっとも多く見かける小型のハムスターで、毛色の選択肢の多さがほかの品種にない魅力になっています。
その一方で、小さくて動きが速いぶん、扱い方や用品のサイズにはこの品種ならではの注意点もあります。
ジャンガリアンの基本プロフィール
ジャンガリアンは、中央アジアからシベリアにかけての草原に暮らしてきた小型のハムスターです。

| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 分類 | 小型の「ドワーフハムスター」の一種 |
| 体長 | 7〜12cm前後 |
| 体重 | 30〜45g前後(個体差あり) |
| 寿命 | 2〜3年前後(個体差が大きい) |
| もともとの生息地 | 中央アジアからシベリアにかけての草原 |
| よく動く時間帯 | 夕方から夜 |
体重はMサイズの卵の半分〜3分の2くらいで、大人の手のひらにすっぽり収まる大きさです。
6種類を並べた品種の比較で見ると、大型のゴールデンに比べて体長はおよそ半分ほどです。
英語名「ウィンターホワイト」と冬毛
反対に、冬に少し白っぽくなる個体もいて、春になると元の毛色に戻っていくことがあります。
キャンベルハムスターとよく似ている
ジャンガリアンは、同じドワーフ系のキャンベルハムスターと近い仲間で、見た目もよく似ています。
国内で流通するジャンガリアンの中には、キャンベルとの交雑の個体が混ざっていることもあると言われ、店頭で両者を見分けるのは難しい場合があります。
気になる場合は、店員さんに親の品種や仕入れ先を聞いてみると、ある程度の手がかりになります。
毛色の種類と、それぞれの見た目
ジャンガリアンの毛色は、店頭でよく見かけるものだけでも4〜5種類あります。

| 毛色の名前 | 見た目の特徴 | 値段の傾向 |
|---|---|---|
| ノーマル | グレー〜茶色がかった体に、背中の黒い線とお腹の白 | 1,000〜2,000円台前後 |
| パールホワイト | 白い体に、背中の線がうっすら残ることが多い | ノーマルと同じくらいのことが多い |
| プディング | 全身がクリーム色〜黄色っぽく、ふっくらして見える | 2,000円台前後のことが多い |
| ブルーサファイア | 青みがかった明るい灰色で、背中に線が入る | 1,000円台後半〜2,000円台前後 |
| スノーホワイトなど | ほぼ真っ白に見える個体を、この名前で呼ぶ店もある | 店によって差が大きい |
毛色の名前は、同じような色でも店によって呼び方が違うことがあります。
パールホワイトとスノーホワイトの区別のように、呼び名の境目がはっきりしないものもあるので、名前より実物の色で選ぶほうが確実です。
プディングやブルーサファイアは、ノーマルから生まれた毛色の変化で、毛色が違っても体の大きさや飼い方は変わりません。
ジャンガリアンの値段と、値段以外にかかるお金
ジャンガリアンの生体の値段は、1,000円台〜3,000円前後で見かけることが多い品種です。

ただし店・時期・毛色によって差があり、珍しい毛色や人気の毛色は高めに付けられる傾向があります。
ブリーダーから迎える場合や、ペットショップでも入荷が少ない時期には、この幅から外れることもあります。
迎えるときの出費で大きいのは、生体の値段よりもケージ・回し車・床材・巣箱・給水器・餌などの用品のほうです。
小型のジャンガリアンでも、ケージや回し車はある程度の大きさが必要なので、用品の予算を先に見積もっておくと、店頭で慌てずに済みます。
ケージ・回し車・床材を合わせて、結局いくらになるのか。
必要なもの一覧で品目ごとに金額を積み上げると、ドワーフ系の初期費用はおよそ1万〜2万7千円という幅になります。
飼いやすいところ・気をつけたいところ
初めての1匹によく選ばれる品種ですが、飼いやすさも手を焼くところも、元をたどると体の小ささから来ています。

動きを観察する楽しさと、手に乗せる楽しさの両方を味わいやすいのが、ジャンガリアンの大きな魅力です。
噛まれやすいのはどんなとき
ジャンガリアンは慣れる個体が多い一方で、驚いたときや怖いときには噛むことがあります。
噛まれやすいのは、寝ているところを急に起こしたとき、手に食べ物のにおいが残っていたとき、上からつかもうとしたときです。
迎えたばかりの頃によくあるのが、かわいくて何度もケージに手を入れてしまい、警戒されて噛まれるという流れです。
最初の数日はケージの外から声をかける程度にとどめ、ハムスターが新しい環境に落ち着くのを待つほうが、結果として慣れるのが早くなります。
手を入れるときは、直前に石けんで手を洗って食べ物のにおいを落とし、上からではなく手のひらを下から低く差し出すようにします。
慣らし始めは、開いた手のひらに餌を1粒置いて、自分から乗ってくるのを待つほうが噛まれにくくなります。
手乗りまでに何段階あり、どこで1つ前に戻ればよいかは、噛む理由と慣らし方の5つのステップが目安になります。
ジャンガリアンで特に気をつけたい飼い方の点
ケージ・温度・餌など飼育の基本はほかの品種と共通ですが、ジャンガリアンの体の小ささから注意したい点が3つあります。

ケージは「広さ」と「すき間」の両方を見る
ケージの床面積は45×30cm以上がひとつの目安ですが、小型でも広いほど運動しやすくなります。
ワイヤーケージの場合は、網の間隔が広いと、小さな個体や子どもの個体がすり抜けてしまうことがあります。
迎えたばかりの小さな時期は特に、扉の合わせ目や網のすき間に頭が入らないかを確かめておきます。
回し車は直径17cm前後以上を目安に
回し車が小さすぎると、走るたびに背中が反った姿勢になり、体に負担がかかると言われます。
ジャンガリアンなら直径15〜17cm以上がよく挙げられる目安で、走っている姿を横から見て背中がまっすぐかを確かめるのが確実です。
体重を週に1回量っておく
小さな体は、体調の変化が見た目にあらわれにくいことがあります。
キッチンスケールで週に1回ほど体重を量って記録しておくと、急に減ったり増えたりしたときに気づきやすくなります。
体重40gの子なら、1週間で2g(体重の5%)減ったあたりから、早めの受診を考える目安に入ります。
体重が急に変わった、餌を食べない、元気がないといった様子があれば、小動物を診てもらえるかを電話で確認したうえで、動物病院に相談してください。
受診のときは、週1回つけている体重のメモをそのまま持って行くと、小さな体の変化を数字で伝えられます。
受診先の候補は、病院のホームページの「診療対象」に「ハムスター」や「エキゾチックアニマル」とあるかで絞り込むと、電話をかける先を1〜2か所に減らせます。
毛色で性格や寿命は変わるのか
店頭で毛色を選ぶとき、「この色の子はおとなしい」「この色は弱い」という話を聞くことがあります。

毛色によって性格や寿命がはっきり決まる、という確かな根拠は見当たりません。
性格には個体差や、迎えてからの環境の影響のほうが大きくかかわると考えられています。
毛色とは別に、店頭で見ておきたいのが同じケースの中での体の大きさの差です。
ジャンガリアンは生後まもない時期に店頭に並ぶことも多く、小さな個体ほど、家で使うワイヤーケージの網のすき間を通り抜けられるかどうかの境目にいます。
迎えたい子が決まったら、その子の頭の幅と、手持ちのケージの網の間隔を見比べてから連れて帰るかどうかを決めます。
候補が2〜3匹に絞れたら、ケースのガラス越しにそっと指先を近づけて、巣に逃げ込みすぎずにおいをかぎに寄ってくる子を選んでみてください。




