大人のゴールデンハムスターは、体長が15〜20cmほどあります。
テレビのリモコンくらいの長さで、体重はみかん1個分ほどの85〜150g前後になります。
ペットとして飼われるハムスターの中ではもっとも大きく、両手でそっと包むと、手のひらからはみ出すくらいの存在感です。
この大きさは、手に乗せたときの扱いやすさにつながる一方で、ケージと回し車がひと回り大きくなるという条件にもつながります。
ジャンガリアンと並べたときのサイズ差
小型の代表であるジャンガリアンと並べると、ゴールデンの大きさがよりはっきりします。

| 比べる項目 | ゴールデン | ジャンガリアン |
|---|---|---|
| 体長 | 15〜20cm前後 | 7〜12cm前後 |
| 体重 | 85〜150g前後 | 30〜45g前後 |
| 身近なものにたとえると | みかん1個くらい | Mサイズの卵の半分〜3分の2くらい |
| ケージの床面積の目安 | 60×45cm以上 | 45×30cm以上 |
| 回し車の直径の目安 | 21cm以上 | 15〜17cm以上 |
| 寿命の目安 | 2〜3年前後 | 2〜3年前後 |
体重で見ると、ゴールデンはジャンガリアンの3倍前後になります。
体重15〜30g前後のロボロフスキーから並べた6種類の比較でも、ゴールデンはいちばん大きな品種です。
人に慣れやすいと言われる理由と、同居ができない理由
ゴールデンは「初心者でも飼いやすい」と紹介されることの多い品種です。

ただし、人に慣れやすい一方で、ほかのハムスターとは同じケージで暮らせないという性質もあわせ持っています。
動きがゆったりで、手に乗せやすい
ゴールデンは体が大きいぶん、小型の品種に比べて動きが比較的ゆったりしています。
手のひらに乗せたときに急に飛び降りることが少なく、触れ合いを楽しみたい人に向きやすいとされます。
慣れてくると、名前を呼んだときや扉を開けたときに近寄ってくる個体もいます。
ただし、どの品種でも同じように個体差は大きく、慣れるまでにかかる時間も1匹ごとに違います。
縄張り意識が強く、1匹ずつ飼う
ゴールデンは縄張り意識がとても強く、大人になった個体どうしを同じケージに入れると、激しいけんかになりやすい品種です。
仲がよさそうに見えても、必ず1匹に1つのケージを用意します。
こんなケースがよくあります:ペットショップで兄弟が寄り添って寝ている姿を見て、2匹一緒に迎える。
最初は穏やかでも、成長して縄張り意識が出てくる時期に、けんかでけがをしてしまう。
2匹を飼いたい場合は、最初から2つのケージを用意する前提で考えると、置き場所も費用も現実的に見積もれます。
毛色の種類と長毛のゴールデン
「ゴールデン」という名前でも、毛色は黄金色だけではありません。

店頭では、背中が茶色でお腹が白いもの、全身が明るい茶色〜クリーム色のもの、白地に茶色のぶちが入るもの、黒っぽいものなど、さまざまな毛色を見かけます。
全身が明るい茶色〜クリーム色の毛色はキンクマと呼ばれますが、別の種類ではなくゴールデンの毛色の一つなので、キンクマを迎える準備もゴールデン用のサイズのままで足ります。
毛色の呼び名は、同じような色でも店によって呼び方が違うことがあります。
長毛タイプは毛のお手入れが加わる
ゴールデンには、毛が長く伸びる長毛タイプもいます。
長毛タイプは、特にオスの毛が長く伸びやすいと言われ、ふさふさした見た目が人気です。
その一方で、床材や食べかすが毛に絡まったり、お尻まわりが汚れやすかったりするので、ときどき様子を見て、絡まった床材を取ってあげる手間が加わります。
値段も、短い毛のノーマルな毛色より高めに付けられていることが多いタイプです。
ケージと回し車は「大きめ」が前提
ゴールデンを迎えるときに一番の準備になるのが、体に合った大きさのケージと回し車です。

ケージは床面積60×45cm以上を目安に
ゴールデンのケージは、床面積60×45cm以上、高さ30cm以上がひとつの目安としてよく挙げられます。
力が強く、扉や天井のすき間を押し上げて脱走することがあるので、扉の留め具がしっかりしているかも確かめます。
ワイヤーケージのほか、水槽や衣装ケースを使う方法もあり、それぞれ通気やかじりへの強さに違いがあります。
ケージの大きさや素材を比べるときは、ゴールデンなら「床面積60×45cmを確保できるか」を最初のふるいにすると、候補をぐっと絞り込めます。
回し車は直径21cm以上を目安に
回し車は、ゴールデンなら直径21cm以上がよく挙げられる目安で、体の大きい個体には25cm以上のものが合うこともあります。
小型品種向けの回し車を使うと、走るたびに背中が反った姿勢になりやすいため、サイズは体に合わせて選ぶことが大切です。
合っているかどうかは、実際に走っている姿で確かめるのが確実です。
回し車を回しているときに、ケージの真横の低い位置から、ハムスターの背中の線を見ます。
背中がまっすぐか、ゆるやかに丸い状態なら大きさは足りています。
頭とお尻が持ち上がって、背中がくぼむように反っている場合は、直径が小さいサインです。
走る面に網目や大きなすき間があると、足を挟むことがあります。
走る面が平らでふさがっているタイプかどうかも見ておきます。
反りが見られたら、ひと回り大きな直径のものに替えます。
成長途中の子は、大きくなってから再確認します。
寝室にケージを置くなら、ゴトゴト・キーキーといった音の原因と対処を回し車の選び方で確かめ、静音をうたう製品から選んでおくと夜に悩まずに済みます。
値段の目安と、迎える前の置き場所
ゴールデンの生体の値段は、短い毛のノーマルな毛色なら1,000円台から見かけることがあり、長毛や珍しい毛色では3,000〜4,000円前後かそれ以上になることもあります。

実際の値段は店・時期・毛色によってかなり違うので、幅のある目安として考えてください。
寿命は2〜3年前後が目安とされ、ほかの品種より少し長めと紹介されることもありますが、個体差と飼育環境の影響が大きく出ます。
ゴールデンを迎えるときの出費で大きいのは、生体の値段より体に合った大きさのケージと回し車です。
小型品種用の用品より価格も大きさも一段上がるので、用品を先に決めてから生体を迎える順番が、買い直しを防ぎます。
置き場所には、幅60cmを超えるケージが載る台や床のスペースと、エアコンの風や直射日光が当たらない位置が必要です。
生体の値段の差は数千円でも、ケージと回し車の大きさの差は、ハムスターが毎日を過ごす広さにそのまま響きます。
迎える日を決める前に、メジャーで置き場所の幅と奥行きを測っておくと、ゴールデンが体を伸ばして暮らせる環境を無理なく用意できます。



