りんごは果肉なら少量与えられるとされ、種と芯は取り除きます。
スイカは、赤い果肉をほんの少しだけが目安です。
ひまわりの種は、1日2〜3粒までにとどめるのが一般的です。
玉ねぎやチョコレートは、ひとかけらでも与えないほうがよいとされています。
ハムスターの食べ物の疑問は、「与えていいか」だけでなく「どれくらいなら」までセットで覚えておくと、毎日の判断がぐっと楽になります。
与える前に共通して守りたいこと
どの食べ物にも共通するのは、主食はペレット、野菜や果物はあくまで少しという前提です。

1日の餌の量は体重の5〜10%ほどが目安で、そのほとんどをペレットが占めます。

野菜・果物・種は、その残りのわずかな部分を分け合う形になります。
野菜や果物は、よく洗ってから水気をしっかり切る。
味付けをしない(塩・砂糖・油・調味料は使わない)。
小指の先くらいの大きさに切って、少量から与える。
初めての食べ物は、1種類ずつ試して、翌日のうんちの様子を見る。
食べ残した生の野菜や果物は、その日のうちに取り除く。
体重40gなら1日2〜4g、120gなら6〜12gと、体重から1日の量を計算してみると、野菜や種に回せるのはほんのわずかだと実感できます。
野菜の早見表
野菜は、ハムスターの食事に水分と食感の変化を足してくれる副食です。

ただし、水分の多い野菜をたくさん食べると、お腹がゆるくなることがあります。
| 野菜 | 目安 | 与え方 |
|---|---|---|
| キャベツ | ○ 少量 | 芯を除いて葉を小さくちぎり、水気をよく切る |
| 小松菜 | ○ 少量 | 葉の部分を少量 |
| にんじん | ○ 少量 | 生か加熱して、小さな角切りに |
| ブロッコリー | ○ 少量 | 小房をさらに小さく切る |
| かぼちゃ | ○ 少量 | 加熱した実を少量、糖質が多めなので控えめに |
| さつまいも | △ 少量・たまに | 加熱した実を少量、甘く太りやすい |
| きゅうり | △ 少量・たまに | 水分が多く、食べ過ぎるとお腹がゆるくなりやすい |
| レタス | △ 少量・たまに | 水分が多く、栄養も少なめ |
| トマト | △ 少量・たまに | 完熟した赤い実だけ、葉・茎・青い実は与えない |
| ほうれん草 | △ 少量・たまに | シュウ酸を含むので、続けて与えない |
| 長ねぎ・玉ねぎ・にら・にんにく | × 与えない | ネギの仲間は少量でも避ける |
| じゃがいもの芽・緑色の皮 | × 与えない | 有害な成分を含むとされる |
毎日の副食にするなら、キャベツ・小松菜・にんじん・ブロッコリーのように、水分が多すぎず手に入れやすい野菜が使いやすくなります。
同じ野菜ばかりより、何種類かを日替わりにするほうが、食べ飽きにくくなります。
果物の早見表
果物は糖分が多いので、副食ではなく週に1〜2回の、小さなおやつとして考えます。

人気のりんごやスイカも、与えてよいのは果肉の部分だけです。
| 果物 | 目安 | 与え方 |
|---|---|---|
| りんご | ○ 少量 | 果肉を薄く小さく切る、種と芯は取り除く |
| いちご | ○ 少量 | へたを取って、小さく切る |
| バナナ | △ ごく少量 | 糖分が多い、薄い輪切りをさらに小さく |
| 梨 | △ ごく少量 | 水分が多い、種と芯は取り除く |
| スイカ | △ ごく少量 | 赤い果肉を少しだけ、種は取り除く |
| 桃・さくらんぼ・梅などの種 | × 与えない | 有害な物質に変わる成分を含むとされる |
| アボカド | × 与えない | 小動物に有害とされる成分を含む |
りんごや梨の種、桃やさくらんぼの種は、果肉と一緒に口に入りやすいので、切るときに必ず取り除きます。
ドライフルーツは、生の果物より糖分がぎゅっと詰まっているので、与えるならさらに少なくします。
種・穀物・動物性の食べ物の早見表
ハムスターは雑食なので、種や穀物のほかに、少量の動物性の食べ物も食べます。

どれも脂肪や塩分が多くなりやすいので、「味付けなし・ごく少量」が共通の条件です。
| 食べ物 | 目安 | 与え方 |
|---|---|---|
| ひまわりの種 | △ 1日2〜3粒まで | 脂肪が多い、小型の品種はさらに控えめに |
| かぼちゃの種 | △ 少量 | 味付けのないものを、ひまわりの種と合わせて数える |
| ナッツ類(くるみ・ピーナッツなど) | △ ごく少量・たまに | 無塩・味付けなしのものを小さく割って |
| オートミール・押し麦 | ○ 少量 | 味付けのないもの、ペレットのかわりにはしない |
| ゆで卵 | △ 少量・たまに | よく加熱して、小さなかけらを |
| ゆでた鶏のささみ | △ 少量・たまに | 味付けなしでゆでて、細かくほぐす |
| 乾燥ミルワーム | △ 少量・たまに | 脂肪が多く、週に数回1〜2匹程度 |
| チーズ・牛乳 | × 与えない | 塩分や脂肪が多い、お腹をこわしやすい |
脂肪の多いひまわりの種は、与えすぎると肥満やカルシウム不足につながるおそれがあると注意されることが多く、かぼちゃの種と合わせても1日2〜3粒程度が上限の目安です。
種・ナッツ・動物性の食べ物は、合計で1日の餌の量の1割までにおさめると、主食を食べ残しにくくなります。
与えてはいけない食べ物と理由
次の食べ物は、少量でも体に害が出るおそれがあるとされるもの、または頬袋に詰まりやすいものです。
台所や食卓で、ハムスターの口に入らないようにしておきます。
| 食べ物 | 避けたい理由 |
|---|---|
| ネギの仲間(玉ねぎ・長ねぎ・にら・にんにく) | 赤血球を傷つける成分を含むとされる |
| チョコレート・ココア | 中毒を起こすおそれがあり、頬袋にも詰まりやすい |
| コーヒー・お茶・エナジードリンク | カフェインを含む |
| お酒 | アルコールは小さな体に強く影響する |
| アボカド | 小動物に有害とされる成分を含む |
| 生の豆(大豆・いんげんなど) | 消化を妨げる成分を含むとされる |
| じゃがいもの芽・緑色の皮 | 有害な成分(ソラニンなど)を含むとされる |
| バラ科の果物の種(りんご・桃・さくらんぼ・梅など) | 体内で有害な物質に変わる成分を含むとされる |
| キャンディ・お餅など粘るもの | 頬袋や喉に詰まりやすい |
| 人のお菓子・パン・味付けした料理 | 塩分・糖分・脂肪が多すぎる |
| 油で揚げた野菜チップス | 脂肪が多い |
情報が分かれるものは、与えなくても困らない
ぶどうや、みかん・レモンなどの柑橘類は、少量ならよいとする情報と、避けるべきとする情報の両方が見られます。
ぶどうは犬では中毒の原因として知られていて、ハムスターでの扱いはまだはっきりしていません。
柑橘類は酸味が強く、口のまわりやお腹への刺激を理由に、避けるよう書かれることが多い果物です。
よく調べられる食べ物のQ&A

- ひまわりの種を主食にしてもいいですか?
-
主食にはしません。
ひまわりの種は脂肪が多く、それだけを食べていると太りやすく、栄養も偏ります。
主食はペレットにして、ひまわりの種は1日2〜3粒までのおやつにします。
- りんごは皮ごとあげても大丈夫ですか?
-
よく洗えば、薄い皮が付いたままでも少量なら問題ないとされます。
気になる場合は皮をむいてもかまいません。
種と芯は必ず取り除きます。
- スイカは水分補給になりますか?
-
スイカは水分が多いぶん、食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがあります。
水分補給は給水器の水が基本で、スイカは赤い果肉をほんの少し、たまに与えるおやつ程度にします。
- 野菜は毎日あげてもいいですか?
-
キャベツや小松菜などを、ひとかけら程度なら毎日でもかまいません。
うんちがやわらかくなったときは、野菜をいったん減らして様子を見ます。
- 人間用のミックスナッツをあげてもいいですか?
-
塩味や油で味付けされたものは与えません。
与えるなら、無塩・味付けなしのものを小さく割って、ごく少量にします。
- ハムスター用のおやつなら、たくさんあげても大丈夫ですか?
-
ハムスター用でも、糖分や脂肪が多いおやつはあります。
袋に書かれた量の目安を守り、ほかのおやつと合わせて1日の量の1割までにします。
食べてはいけないものを口にしてしまったら
部屋で遊ばせているときや、目を離したすきに、食べてはいけないものをかじってしまうことがあります。

そんなときは、慌てずに次の順番で動きます。
- 口や頬袋に残っているものを、無理のない範囲で取り除く(口を無理にこじ開けたり、頬袋を強く押したりはしない)
- 何を、どれくらい、何時ごろに食べたかをメモする(食べ物の袋や残りがあれば、そのまま取っておく)
- ハムスターを診ている動物病院に電話で相談する(食べた物とハムスターの体重を伝える)
食べたあとにぐったりしている、呼吸が苦しそう、下痢や嘔吐のような様子がある、ふらついているといったときは、様子を見ずにすぐ受診を考えてください。
元気そうに見えても、時間がたってから具合が悪くなることもあるので、その日は食欲とうんちの様子を気にかけておきます。
頬袋が腫れたまま戻らない、うんちがやわらかい日が続くといった変化は、食べた物と関係なく体調の不調から起こることもあります。
様子見でよいのか急ぐべきかは、症状別の早見表の3段階で見当をつけられます。
ハムスターがかじれる高さに、人の食べ物を置かないことが、いちばん確かな予防になります。

